たまたま図書館で見つけたので、借りてみました。
よく新聞の下に「建てた人は読まないでください」というキャッチコピーで広告を出している本です。
前々から広告を見るたびに気になっていたのですが、建て終った後に出会うwwなんて何かの縁かな?と思いました(^^;
『いい家』シリーズ
さらに「いい家」を求めて 久保田紀子著
嫁ぎ先の住居(古い農家)を建て替える事になり、たまたま巡り合った『「いい家」が欲しい。』の著者(松井修三氏)に依頼をし、出来上がった新居がそれまでに住んだ家と比べてあまりにも素晴らしかったので書いた本と思われます。
化学物質に敏感な体質の方のようで、新建材や合板を使う大手ハウスメーカーは実名でケチョンケチョンに書かれています(^^;
確かに健康に良い快適なお家なんでしょうが、蓄熱暖房機を1フロアに3台も入れればそりゃ快適でしょ!とか、施主なら絶対気になるであろうコスト面(特にランニングコスト)が一切触れられてないのはナゼ?とか、いろいろ突っ込みたくなる点がありました。
「いい家」が欲しい。 松井修三著
外断熱+独自に開発した換気システムによる高断熱高気密の家の素晴らしさについて書かれた本です。
確かにアンチハウスメーカー派の施主は「そうそう!」と頷きたくなる内容ですが、かといって自然の通風を使うような自然派も完全否定してるんですよね。
「外の空気も汚染されてるから、吸排気と温度を完全にコントロールした家が一番!」と言いたいようなんですけど、それってどうなんでしょう?
私は完全には賛同できませんでした。。。
涼温な家 松井修三著
これが一番新しい家の仕様について書かれた本のようです。
著者の工務店は、『蓄熱暖房機+ソーラーサーキットを使用した家』→『独自の換気システムとエアコンによる全館完全空調の「新換気システム」の家』と変えているようなので、その新換気システム開発・導入の経緯や比較についての説明をしています。
素朴な疑問
3冊読み比べてみて思ったのは、一切お金については書かれてないけど、かなり高額な家なんだろうな…という事(^^;
インタビュー等で70代で建て替えた施主が何人も出てくるのですが、え!今から家建ててローンどうするの!?とか、現金払いの大金持ちなのか?とか様々な憶測が頭を巡りますww
「推奨サッシは、エクセルシャノンのトリプルガラス樹脂サッシ」と聞いただけで、家作りの勉強を少し頑張った施主なら、一般メーカー品よりかなり高額になるのは容易に想像できると思います。。。
換気を通風に頼らないんなら、一般的な住宅より窓の数が少ないんでしょうか?
エアコンと換気システムで、外よりも綺麗で適温の空気を室内の隅々まで行きわたらせるって本当に可能なのかな?
そもそも、そのエアコンと換気システムって何十年も持つものなの??
と、色々な疑問が出てきました。
究極のいい家って?
確かに素晴らしい家だから支持されてるんでしょうけど、カラッと晴れ上がった日でも窓を開けたいって思わないような完全密閉された家に暮らすのが、本当に良い生活なのかな?と思いました。
窓を開けるなとは一言も書いてませんが、換気フィルターの汚れ具合で「外の空気はこんなに汚れてる」と認識させられるので、住んでる人は開けたいと思わないんじゃないでしょうか。