我が家の寝室の壁紙に、月桃紙(げっとうし)を使えないかと考えています。
月桃紙自体あまり一般的な壁紙の素材ではないので、簡単に説明しますね(^^;
月桃紙とは
月桃紙は、沖縄で作られる月桃という植物の繊維を使った和紙のことです。
最近では月桃エキスを使った女性用の化粧品も販売されるようになり、幅広く普及していますが、もともと月桃には抗酸化作用に優れた成分などが含まれているのだそう。
一般的な和紙とは違った独特の風合いがあり、建築家・伊礼智氏も好んで使う素材のようです。。。
メーカーの日本月桃の説明によると、月桃紙の壁紙の特性として以下のメリットがあげられるそうです。
- 調湿作用による呼吸機能
- SV規格
- 優れた防煙性
- 非木質系和紙
- 地球環境に優しい商品
『SV規格』が何の意味か分からなくて調べてみたところ、「壁紙製品標準規格の略称。壁紙製品の快適・健康・安全に配慮した供給を目的として作られた規格」とのこと。
ということは、月桃紙は一定の品質水準は十分クリアしている壁紙といえそうですね(*'ω'*)
日本月桃のサイト>>>www.gettoushi.net
月桃紙のサンプルを取り寄せてみた
日本月桃のHPからサンプルを請求したら、メール便でハガキサイズのサンプルが届きました^^
月桃の繊維が梳き込まれた厚手でハリのある壁紙で、独特の香りがします。
この香りが月桃の香りなのか、染料の香りなのかは分かりませんが、娘には「薬っぽい」と不評でした(^^;
サンプルは揉んでシワ加工をしたタイプと普通の表面スベスベのタイプに分かれ、ベージュを中心にグリーン系やピンク系など数色あります。
私が使いたいと思ったスベスベタイプの触り心地は、ちょうどお札みたいな感触でした。
月桃紙はビニールクロスより割高
昨日の定例会で「月桃紙を寝室に使ってみたいのですが…」と、設計士 Kさんと現場監督さんに提案してみたのですが、月桃紙は普通のクロスより割高(ビニールクロスの1.4倍の価格)だそうで、差額が発生するそうです。
設計士のKさんに「珪藻土塗りをやめて、月桃紙の差額を吸収したらどうか…」と言われたのですが、設計当初は塗り壁にこだわってたので珪藻土も捨てがたい気持ちもあります。。。
結局は差額次第ですが、どうかなぁ(>_<)
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もろもろの都合により珪藻土の塗り壁が不採用となったため、居間・和室・寝室の3部屋に月桃紙の壁紙を貼ることができました^^
月桃紙を採用した感想
月桃紙はスベスベタイプの1種類で統一したのですが、太陽の当たり方で大分色合いが違って見えます(*'ω'*)
1階居間の様子
2階寝室の様子
月桃紙の壁紙のアップです↓
ビニールクロスにはない、和紙特有の柔らかな光沢がとても上品です。
ランダムに漉き込まれている月桃の繊維が自然な感じがして、落ち着いた居心地の良い部屋になっています^^
心配していた独特な香りも特に感じず、2年目現在でも壁紙がズレたり破れたりといった大きなトラブルは発生してませんが、うっかり強く壁をこすって表面がけば立つトラブルはありました。
月桃紙は部分使いがベター
これなら家中月桃紙にしてもよかったかも…と入居当初は思ってましたが、夏になり蚊や憎っくきGOKIが出没し始めると、考えが一変しました。。。
いくら水に強いと言われてる月桃紙でも、やはり殺虫剤を直接吹き付けるのは躊躇するからです(;^ω^)
やはり天然素材の壁紙は、客間や寝室などの害虫が出没しにくい部屋限定で使うのが正解だったと実感しています。
これは月桃紙に限らず、珪藻土など塗り壁も同じことが言えると思います(*'ω'*)