妖怪や不思議なお話が好きな方におすすめの漫画です(*'ω'*)
百鬼夜行抄 今市子著
男子高校生・律の祖父は怪奇小説家で、不可思議なものたちを操る能力を持っていたため、祖父の死後も様々な妖怪が訪ねてくる…という展開です。
律自身も幼いころから、他の人には見えないものが見えることに悩まされいて、祖父に守られて育ったようです。
死期を悟った祖父がつけた守り役の妖怪 青嵐(亡くなった父の体に取り付いている)とともに、律や周囲の人たちに降りかかる様々な不思議な出来事を乗り越えていきます。
なんといっても画が美しさと話の作りこみ方が丁寧で、引き込まれるように読んでしまいます(*'ω'*)
話が進むにつれて、律の子分となる妖怪(烏天狗の尾白と尾黒)など愛らしいキャラクターが活躍したり、人間界に馴染んでいく青嵐の様子も楽しいです。
個人的には、律のいとこの晶(女性)と三郎(人間社会で暮らしている半妖)の恋の行方がとても気になります(*'ω'*)
百鬼夜行抄 1 (眠れぬ夜の奇妙な話コミックス) | 今 市子 |本 | 通販 | Amazon
妖怪をとりあげた漫画といえば『夏目友人帳』が有名ですが、こちらはもう少し大人向けのお話です。
初版は平成7年ですが、舞台は昭和の設定みたいで、横溝正史の金田一シリーズのような雰囲気です。
現代では少なくなってしまった田舎の不思議な風習、閉鎖的な村で起こる事件、古い家のしきたりなど、昔の日本が持っていた独特の怖さがあじわえます。