ちょっと曲がった家

おもに家と庭についてのブログです。。。

モラニゲ モラハラ夫から逃げた妻たち

「督促OLシリーズ」を書かれている榎本まみさんの本です。

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ラニゲ~モラハラ夫から逃げた妻たち 榎本まみ著

 この本に登場する7人のモラルハラスメント(モラハラ)被害者のうち、私が一番ショックを受けたのが韓国人男性と国際結婚した女性の話でした。

儒教文化である韓国では、現在も家長制度が根強く残っていて、一番偉いのは家長である父親、その下が母親→長子→長子の配偶者→末子…という階級がつけられていて、自分より下の人間をいじめるという構図が出来上がっているそうです。

被害者は末息子の嫁という一番弱い立場になり、夫をはじめ義兄夫婦・姑の全員からモラハラ被害を受けていたそうです。

驚いたのは義兄の妻は日本人という同じ立場のはずなのに、被害者をかばうどころか、一緒になってモラハラをしていたということ。

しかも現地の日本人妻のコミュニティでは「自分たちが耐えたのだから、お前も耐えろ」という同調圧力をかけられたと書かれています。

この被害者は、夫のモラハラに逐一反抗することで夫自身が離れていき事なきを得たそうです。

結局、加害者と距離をとって被害が無くなっただけで、この一族に代々続くモラハラ問題は解決しませんでした。

なんだかモラハラの根深さとか問題解決の難しさが残りました。。。

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 この本を読んで、なんだか一昔前の田舎の嫁(とか外国人妻)と重なるなぁと思いました。。。

令和の現在になっても、地方によっては家長制度が根強く残っていたり、嫁の立場が弱かったりする家は少なからず存在しています。

では家長制度の家すべてがモラハラか?というと、迷いますが(;^ω^)

当時はそれが当たり前だったとしても、今の女性が見れば立派なモラハラ認定される場合もあったんじゃないでしょうか。

モラハラの境界は時代によって動いてるのかな?

というか、モラハラのグレーゾーンの家庭はまだまだいっぱいありそうだなぁと思ったのでした。