昨日届いた骨髄バンクニュースで、気になる記事を見つけました。
「ドナー登録者が増えたのに、骨髄提供の割合が上がらない」という問題について、NHKオイコノミアでおなじみの行動経済学者・大竹文雄先生が分析し、ドナー募集のCMに活用したという新聞記事です。
(この新聞記事は「骨髄バンク 大竹文雄」などで検索して、東京新聞のサイトから読むことができます)
私が『池江選手のニュースに思う』を書いた2019年、メダル有力候補のスター選手として注目されていた池江選手が白血病を告白し、緊急入院となりました。
この衝撃的なニュースを見た多くの人が白血病や骨髄バンクに興味を持ち、その結果ドナー登録者数は53万人にまで増えました。
しかしドナー登録者は53万人もいるのに、骨髄提供する割合は比例して増えていないそうです。
大竹先生が40代以下の若いドナー候補者3000人余りにアンケートを実施し、その回答を分析して提供する可能性が高い人の特徴をまとめたそうです。
提供する可能性が高い人の特徴は
- 定期的に献血している
- 臓器提供の意思表示をしている
- 有給休暇がとりやすい職場で働いている
だそうです。。。
実際にドナーになった20代の私も、
月一ペースで献血センターに通い、
臓器提供カードを携帯し、
お盆&夏休みが10日間ほどある会社で働いていました( ̄▽ ̄)
特徴の1と2については、個人の意思によるところが大きいですが、特徴3は会社がドナー休暇を導入すれば実現できることなので、こちらを積極的に普及させてもらいたいと思います。
でも、この3つの条件が整えば、骨髄提供をする人がいっぱい増えるのか?というと、私自身はそうじゃないと思うんですよね(;^ω^)
やはりドナー候補者自身が「提供依頼が来たら絶対断らない」という強い意思があるかどうか、また経済的・時間的に余裕があるかどうかが大きいと思います。
やっぱり有給を使い果たしてもドナーをやる人はやるけれど、食うに困る状況ではいくら提供したくてもできないと思うんですよ。
辞退したドナー候補者の中には「仕事が忙しいから、今回は見送って次に提供したらいいや…」とか「自分が辞退しても、他の人が提供してくれるかも」と、比較的軽い気持ちでパスしてる人が少なからずいると思います。
(私自身も、骨髄提供は献血の延長みたいな感覚でしたから…)
でも提供を待っている患者さんは一日千秋の思いで待ち続けた大切な機会なのだ…という事をしっかり説明したうえで、バンクはもう少し強く働きかけても良いんじゃないかと思います。
骨髄提供はボランティアだからそこまで強制できないんだけど、骨髄提供には患者さんの命が掛かっているからね。
私が体験した骨髄提供については、こちらからどうぞ↓