ベランダやバルコニーにつながる掃き出し窓の高さって、木造の在来工法ではどうなってるのが一般的なんでしょう?
設計士さんに確認したら「最低で15cm、場合によっては20cmくらい立ち上がり壁ができる」と言われました。
「またぎ段差」というらしい
調べてみたら、掃き出し窓で立ち上がる壁の段差のことをまたぎ段差(床面が凸になっていて、またぎ越す必要がある段差)と呼ぶようです。
防水などの理由から、ベランダと出入り口に最低でも12cm以上の段差を設けるように決められている為、ベランダと室内を同じ高さとすると必然的にサッシの位置が上がるという事らしいのですが…
ベランダに出入りするたびに、15cmの壁をまたがないといけないのって結構ストレスを感じます。
下の図は、またぎ段差のイメージです。
そういえば、夫の実家(築50年以上)のベランダ掃き出し窓は30cmを超える段差があります。
しかも室内側の段差30cmに対してベランダ側の段差はそれより浅いので、私でも出入りがとても怖いです(>_<)
まだ義父母は70代にしては足腰が弱ってない方ですが、数年もすればベランダに出るのは物理的に無理になるかもしれません(;'∀')
またぎ段差を無くす案
そこで設計士 Kさんに「出来る限りまたぎ段差を解消してもらえないか」相談してみました。
私が出したまたぎ段差の解消案は2つ。
1.ベランダを下げる
単純にベランダの床を下げる案
私たちが住んでいた社宅は、ベランダへ出る時は15cmの段差を降りるだけになっていたので、同じようにできないか提案してみました。
設計士さんには「室内とベランダの床は、同じ梁で支える設計だから絶対無理!」と却下されました。。。
見るからに出入りが楽になるんだけどな~(^^;
2.室内の床を上げる
ベランダの床が下げられないのなら、逆に室内の床を上げてみた案ですww
2Fホール部分だけ床を上げるのは可能だけど、結構お金がかかるそう(*_*;
交渉の結果、またぎ段差が減らせた!
設計を見直した結果、ベランダと床の梁を分けて、少しだけベランダを下げてもらえました(*'ω'*)
構造上フラットにはできず10cmくらいの段差は残りますが、またぐ高さが5cm下がっただけでも使い勝手が良くなるんじゃないかと思ってます。
ネットで調べると、同じようにまたぎ段差を無くしたいと考えてる人が結構多いようですが、ハウスメーカーなどで建てる場合は交渉することもできずに仕方なく受け入れてる人が少なくないようでした。
バリアフリー住宅とか盛んに言われてるけど、こういう当たり前の場所から変えていくのが本来のバリアフリーなんじゃないのかな?
完成した我が家のまたぎ段差
我が家のまたぎ段差は、こんな感じになりました↓
ちょうど良い写真が無くてごめんなさい(^^;
左下に写っている、カーテンがかかった掃き出し窓の段差が見えるでしょうか?
10cmぐらい残ると言われてましたが、結果的にはそれ以下の段差で抑えてもらえたようです^^
お陰で、またぎ段差を気にすることなく楽にベランダへ出入りが出来ています(*'ω'*)
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この記事を読んでくださっている方へ
わたしの拙いブログを読んでくださり、ありがとうございます。
マニアックな古い記事にもかかわらず、2022年現在も読んでくださっているようなので、またぎ段差で悩んでいる施主は少なくないんでしょうね。
我が家の場合は設計事務所が融通してまたぎ段差を減らせましたが、一般的なハウスメーカーが対応してくれるかどうかは残念ながら不明です。
またぎ段差の高さは、工法や構造が決まっている時点である程度決まってくると思います。
できれば間取り検討の時点で「またぎ段差を低めにしたい」要望を設計者に伝える事をお勧めします。