AIの研究者・黒川伊保子さんの本をみつけたので、読んでみました。
以前、黒川さんがテレビ番組で出演されてるのを見かけて、この人の本面白そうだなぁ~と思ってたところ、タイムリーに図書館の新刊で入ってたので借りてみました^^
幸福になるための人生のトリセツ 黒川伊保子著
「人工知能(AI)の研究者が書いた本なんて難しいのでは?」なんて読まなかったら、確実に損するぐらい面白い本でした!(^^)!
男性脳・女性脳のそれぞれの得意分野や感じ方の違いを明確かつ自身の体験を交えて解き明かしていて、読んでいて膝を打ちたくなる事の連続でした。
おもに中高年の夫婦に向けて書かれた本ですが、前半は特に子育て中の人に読んでほしい内容が多かったです。
脳は、28年ごとに様相を変える。生まれて最初の28年は、著しい入力装置なのである。…その前半14年は感性記憶力、後半14年は単純記憶力のピークである。
黒川さんによると「生まれてから12歳までは、あらゆる記憶に五感が取り込んだ感性の情報が付帯していて、世の中を全身で感じて脳にしまいこむ年代」なのだそう。
なので詰込み型の勉強ではなく、様々な体験(他者とのふれあい、芸術・運動・読書)をさせるのが大切で、昼間の体験した記憶を夜の睡眠で脳神経回路に書き込むため睡眠も重要なのだそう。
『寝る子は育つ』って、昔の人は良く言ったものだなぁ…と感心しました。
思春期についても「子ども脳からおとな脳へ切り替わる時期なので、ただ誤作動しているだけ」なのだとか(;^ω^)
いつかくる思春期に戦々恐々としていましたが、「脳がそうさせるのなら仕方ない」と受け流す余裕がもてそうです( ̄▽ ̄)
28歳までの脳は、ひたすら入力装置。多くの回路が、知を取り込むために使われているので、出力性能はまだ低い。…脳の個性は、29歳から56歳までの人生で作り上げていくもの。
いまの私はちょうどココあたり。
確かに28歳くらいまでは仕事にとにかく必死で、ようやく一人前の裁量を持てるようになったのが30歳くらい。
娘を生んだ33歳で仕事を辞めてしまったけど、頑張りどころは一致してる気がします。
そして40代になった現在、こうしてブログを書いてるのも『出力性能がアップ』してるからかしら?
脳の大団円は、出力性能が最大になるときだ。出力性能最大期は、第三ブロック、つまり56歳から84歳なのである。つまり、こここそが、脳のピークと呼ぶべきところなのだ。
出力性能が最も高くなるのは56歳だとしたら…あと10年以上ブログを書き続けることになりますねww
幸福になるための人生のトリセツ|黒川伊保子|本|Amazon
面白いのに損してる
読み物としても面白く、黒川さんの歯に衣着せぬサッパリした文章で楽しく読めます^^
私が残念だな~と思ったのが、本の装丁デザイン。
なんだか成金の女社長の成功本みたいで、やたら安っぽくオジサンくさいデザイン(*_*)
本のデザインさえ良ければ、中高年以外の読者も確実に手に取る内容なのに、この残念さはいかがなものか。
寄藤文平さん辺りにデザインしなおしてもらえたら、確実に読者層が広がるのになぁ。。。