ちょっと曲がった家

おもに家と庭についてのブログです。。。

家族最後の日

新聞で紹介されてて、図書館の新刊コーナーにあったので借りてみました。

家族最後の日 植本一子

家族最後の日 植本一子著

夫の闘病を支える日常がメインなのですが、著者自身が妻なのにちゃんと向き合ってない感じがして中途半端な印象。

ブログをそのまま印刷したのかな?というくらい、唐突に出てくる人間関係が分かりにくかったり結末も尻切れトンボで、なんでこれで書籍化できたのかが不思議。

交友関係が広い夫婦だからなのかな…あっちこっちの場面で友人や知り合い(本では説明されてないので、どの程度の親しさかもこちらで想像するしかない)が、ふたりの生活に入り込んで、子どもを預かってくれたり色々面倒をみてくれてるのが当たり前のように書かれてるんですが、それに対して全然感謝してる様子が無いのも大人としてどうなのか?と思ったり(^^;

途中、いくつか著者の撮った写真が載せられてるんですが、子供を撮っていても親の愛情とか全然感じられない乾いた写真なのは作風なんでしょうか。

(下着姿で眠ってる子供を撮ってる作品は、個人的に嫌悪感すら感じます)

夫の治療費もないからカンパで賄うとか住民税を免除されてるとか、フツーのように書いてるんだけど、その割に子供を放置して友達と飲み歩いてるのをあけすけに書いてて、なんだか不愉快に感じます。。。

子供育ててるんなら、遊び歩いてないでもっとお金を稼ぐ努力をしたら?って思うのは、才能がない凡人のひがみだんだろうか(;^ω^)

著者の母親が毒親なのか、母の支配から逃れられずに苦しんでる様子は確かに気の毒なんだけど、著者自身も自分の子育てを放棄気味なのはどうなんだろう。

病身の夫や子供を足手まといのように扱う著者の気持ちは、私には理解できませんでした。

自由業の親が全員こんなんだとは思いませんが、こういう両親のところに生まれた子供は本当に大変だな…と子供に同情してしまいます。

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闘病していた夫が亡くなり、最近(2020年)写真集を出版されたことを知りました。

んーーーやっぱり私はこの人の生き方が嫌いだ…と思いました。

夫の死・子供・新しい愛人・毒親育ちのことですら、全部自分の芸の肥やしにしてるって感じ?

それを本人が自覚してないのがねぇ、、、彼女の人生のゴタゴタに巻き込まれる子供や周囲の人の気持ちなんて全然知ろうともしないし、理解できないんだろうな。

もしかしたらもって生まれた特性や生育環境による影響かもしれないけれど、彼女に同情する余地はありません。

彼女の生き方が嫌いなので、写真家としても全然評価できませんし、作品の良さも分かりません。

ファンは大勢いるから、べつに私なんかが評価しなくても痛くもかゆくもないでしょう。。。